清閑軒

ご挨拶

茶道に初めて関心をもたれた皆様から、「お茶ってどんなことをするの?」「なんだか、難しくて堅苦しそう・・・」と、よくそのようなお話を耳にすることがございます。

ところが、実際に体験された方からは、

「お抹茶って、本当にまろやかで美味しいのですね!」

「和菓子ってきれい!食べるのがもったいないぐらいです。うっとりします・・・」

「自分が日本人であることが誇らしい、と改めて感じました!」

「ひととき、静かに自分を見つめ直すことで日常の些細なことから解き放されたような気がします」

「お茶って身体にいいものなのですね。お抹茶を頂くだけで、スッキリ爽やかな気持ちになり、知らないうちに元気が出て参りました!」

「心配していた足の痺れが気にならないのは、先生方がお稽古時に仰って下さるストレッチで、気持ちを楽にほぐしながらお稽古ができるからでしょうか!!!」

などと、思いがけない感想を頂くことができ、とても嬉しく存じております。

それでは「茶道」とはどのようなものなのでしょうか?
「茶道」は、日本文化における、墨蹟、花、陶磁器、漆器、金属・竹細工美術品、建築、造園、料理、織物などの様々な分野と関わっているため、それぞれの文化に多くの影響を及ぼして参りました。

それゆえに「茶道」は、日本の土壌に培われ、日本の美学と文化の本質を表し、さまざまな伝統文化を集成した総合芸術だと言われております。

また「茶道」は、「茶禅一味」という言葉に表されますように、禅仏教の思想に大きな影響を受けて、精神的な面をもっとも大切にしています。

そして茶道の精神は、『和・敬・清・寂』、この四つの文字により全て表わされていると言われております。

和(わ) – お互いに心を開いて仲良くする、和し合う心

敬(けい) – 尊敬の敬で、お互いが敬い合う心

清(せい) – 清らかの意、見た目だけではない、その心

寂(じゃく) – どの様な時にも動じない、静寂な心

現代は、残念ながら、日々を心せわしく過ごし、自然に接することも少なく、人が人を大切に出来なくなり、他人を傷つけ自分のことしか考えられない人が多くなりました。

こうした世の中だからこそ、私たちは茶道を通じて、心から友と語らい、自らを見つめなおすひとときを持つことが大切なのではないでしょうか。

福原宗貴 福原宗邦